用紙の話

当店(ヘッダー・タグ・台紙のプリント屋さん)では、ヘッダー・台紙・タグをそれぞれ「スタンダード」と「特殊」に分けています。

簡単に言うと、

  • スタンダード:基本的な仕様で、安価。
  • 特殊:こだわりの仕様で、ちょっと割高。

という感じです。

スタンダードの方は、基本的には用紙は「アートポスト220kg」という用紙を使用します。
用紙の名称を言ってもなかなかイメージできないと思いますが、厚さはだいたい市販のポストカードくらい(約0.245mm)。
両面に若干光沢がある、白い用紙です。

もちろんこの用紙以外にも工場の取り扱い用紙はいろいろとありますが、ヘッダーや台紙、タグにも使用できるような比較的厚手の用紙で、かつ安価な用紙として当店はこの用紙を選択しています。

世の中には、いろいろな色がついた用紙というのが存在していますが、印刷に使用する用紙は基本的には「白」です。

「色上質紙」というパステル調の色がついた用紙や、クラフト紙のように茶色い用紙もありますが、ヘッダーなどに向くような厚手の用紙はあまりありません。
あったとしてもかなり高かったり、決まった仕様にしか対応していなかったりしますので、原則紙は「白」なんだ、と思っていただければと存じます。

お客様からのお問い合わせで

「黒い用紙ってあるんですか?」

という質問を頂戴することが時々あります。
デザイン的に、黒ベースに白文字とか、かっこいい感じですもんね。

ただ、先ほど申し上げたように、紙は原則「白」なので、全体の背景を黒にしたい場合は、印刷で色を付けることになります。

ちなみに、印刷用のインクには「白」はありません。
なので、白は紙の色で表現します。
例えば黒い背景で文字を白にしたい場合は、文字の部分を抜いて全体的に黒のベタ印刷するという印刷方法になります。

※印刷で使用するインクは「CMYK」の4色です。よろしければ以下の記事も参考にしてみてください。

大事なのに知られていない印刷用の「入稿データ」作成上のポイント ~カラーモード~

今はデザインをするためのソフトやアプリがいろいろとあって、プロのグラフィックデザイナーじゃなくてもきれいなレイアウトを作ることが簡単にできるようになってきまし…

<参考>
最近は印刷も新しい技術が続々と登場していて、色のついた用紙に白印刷をするというサービスを行っている印刷会社もありますが、当店が調べた限りですと対応している仕様が決まっていて、サイズや加工を自由に選べる感じではなさそうです。

お客様によっては、ポストカードよりももっと厚手の用紙にしたい、というご希望の方もいらっしゃいます。
その場合は「特殊」の方をお選びいただければ、一番厚手で約0.5mm程度の用紙まで用意しています。
ポストカードの約2倍くらいの厚さです。

これよりも厚手の用紙となりますと、誠に申し訳ございませんが当店では取り扱いがございません。
厚さが1mmとか2mmとかある用紙も世の中にはありますが、それは「板紙」といって、通常の印刷工場ではなく、化粧箱などを制作している工場での取り扱いになるのが一般的です。

用紙のサンプルをご希望の場合は、スタンダード用のアートポスト220kgのサンプルでしたら、ご用意可能です。
紙サンプルをご希望の旨、メールにてご連絡ください。
その際、

  • 宛名様(貴社名・貴店名・ご担当者名など)
  • お送り先のご住所
  • お電話番号
  • 「アートポスト220kgの紙サンプル希望」

のご記載をお願いいたします。

特殊用の用紙につきましては、原則サンプルのご用意は難しいのですが、過去の実績物等でご用意が可能な場合もございます。
まずはお問い合わせいただければと存じます。
(ご用意できない場合もございますので、予めご了承くださいませ。)